🌱 はじめに
この前、ヨチ妹が小さなガチャガチャのおもちゃを回そうとしたときのことです。 大人なら指先だけで“つまんで、ひねって、回す”とできるサイズなのですが、ヨチ妹は腕全体、いえ、身体ごと使う勢いで必死に回そうとしていました。
でも、どうしても回りません。うまく指に力が入らないのです。 しかも、回す方向はいつも“反時計回り”。 ガチャは時計回りで、親切に矢印も書いてあるのに、何度教えてもかたくなに逆方向に力が入ってしまいます。
一度、近くにいた年下のお友達に貸してあげたところ、その子は一回で覚えて、その後は難なく回すことができました。 そんなこともあって、ヨチ妹はそのうちイライラして怒ってしまい、最後は「マーマ。やって。やってよー。」と泣きつき、自分ではできずに終わってしまいました。
いい練習になるのではないかと期待して買ったのですが、なかなかうまくいきませんね。
今日は、この「つかんでひねる」が難しい理由について、少し丁寧に考えてみたいと思います。
🧠 1. 「利き手」だけでは説明できない動きのクセ
ヨチ妹は、ご飯を食べるときや鉛筆を持つときは右手を使います。 でも、洗濯ばさみやシール貼りになると、なぜか左手を使うことが多いんです。
一見「右利きっぽいのに、どうして?」と思うのですが、 実は 利き手=すべての動作が得意な手 というわけではないようです。
子どもは
- つまむ
- 押す
- 引く
- ひねる
- 支える
こうした“動作の種類”ごとに、得意な手が違うことがよくあるそうです。
ヨチ妹の場合は、 細かい操作は右、力の操作は左 という“分業状態”になっている可能性があります。
これは発達の途中でとても自然なことのようで、少し安心しました。
🔄 2. 「回す方向が逆」にはちゃんと理由があります
今回のガチャで一番大きかったのはここです。
ヨチ妹は、どうしても反時計回りに回そうとします。
これは“覚えていない”とか“言うことを聞かない”のではなく、 身体の発達と脳の処理のクセが関係しているようです。
● 手首の回旋(ひねる動き)がまだ未発達
手首を外向き(時計回り)にひねるのは、実は難しい動きらしく、 多くの子は
- 内向き(反時計回り)=やりやすい
- 外向き(時計回り)=苦手
という傾向があるらしいのです。
そのため、できる方向にしか回せないという状態になりやすいのです。
👀 3. 視覚優位の子は「見える形」に引っ張られてしまう
ヨチ妹は視覚優位の傾向があるので、 ガチャの形や絵柄、くぼみなど“見える情報”に注意が向きやすいです。
その結果、 「方向を変える」という発想が途中で抜けてしまうことがあります。
つまむ → ひねる → 回す という動作の連続性が途切れやすいのです。
🧩 4. 体幹の安定が弱いと“ひねり”ができない
OTさんにも言われたように、ヨチ妹はまだ 腕全体で動かすクセがあります。
ひねる動作は、手首だけでなく、肘・肩・体幹が全部安定していないとできません。
そのため、方向を変えるという微調整が難しいのです。
身体ごと回そうとしてしまうのは、 「手首だけで回す」というスキルがまだ育っていない証拠でもあるようです。
🌼 5. ヨチ妹が怒ってしまうのは“できない”からではなく“切り替えが難しい”から
大人は 「回らない → 逆方向に回す」 と自然に切り替えられますが、
発達途中の子は 一度決めた動作を途中で変えることがとても難しいです。
だから、
- 反時計回りで回そうとする
- 回らない
- でも方向を変えるという発想が出てこない
- できない → イライラ → 怒る
これは完全に“発達の段階として自然な反応”とのことです。
そう考えると、ヨチ妹が悪いわけでも、 教え方が悪いわけでもないんですよね。
🌟 6. ヨチ母としてできる関わり方
そうはいっても、みんながガチャでおもちゃをゲットしているのを見れば、 ヨチ妹も「自分でやりたい」と思っているはずです。
できれば、ヨチ妹自身がガチャを回せるようになって、 「できた」「楽しかった」という気持ちを味わってほしい。
そんな思いから、今できる関わり方を考えてみました。
● ① 回しやすい手を選ばせる
「右と左、どっちの手が回しやすい?」と聞いてみます。
利き手よりも、その動作に合う手を選ぶほうが成功しやすいです。
● ② 最初の1ミリだけ大人が方向を作る
ガチャのつまみを、最初だけ少し時計回りに動かしてちょっとだけお手伝いしておくのがいいそうです。
“動き出し”が一番難しいので、 ここを助けるだけで成功率がぐっと上がります。
● ③ 「方向を変える」練習は別の遊びで
ガチャは実は難易度が高いので、
- ペットボトルのフタ
- 小さなネジのおもちゃ
- つまみを回すおもちゃ
こうした成功しやすいもので練習すると良いみたいです。
● ④ 声かけは「できたね」より「やり方を見つけられたね」
これはヨチ妹の“試行錯誤する力”を育てるそうで、 つい「できたね」で済ませてしまう私は、気をつけたいところです。
🌟 右左の概念がなくても、“右手?左手?”と聞いて大丈夫?
ちなみに、ヨチ妹はまだ「右」「左」という言葉の概念がありません。 なので、つい私も 「こっちにする?それともこっちの手にする?」 という聞き方になってしまいます。
でも、専門の先生に聞くと、 右左がわかっていなくても「右手にする?左手にする?」と聞いていいそうです。
子どもは、言葉の意味が完全にわかっていなくても、 「選ぶ」という行為そのものが発達を促します。
- 言葉を聞く
- 手を見比べる
- 自分の身体を意識する
- 選ぶ
- 行動に移す
この流れが、 利き手の分化や身体の認識をゆっくり育ててくれるのだそうです。
ただ、ヨチ妹のように視覚優位の子は、 言葉だけでは伝わりにくいことがあります。
そんなときは、手を見せながら聞くのがポイントのようで、
「右手にする?(右手をひらひら)」 「左手にする?(左手をひらひら)」
もしそれでも伝わらなければ、 いつものように 「こっち?それともこっち?」 と視覚的に選ばせてOKとのことです。
大事なのは、“選ぶ経験”を積み重ねること。
右左の概念は、 こうした日々の小さな積み重ねの中で、ゆっくり育っていくのだと思います。
🌈 おわりに
こう考えていくと、ヨチ妹が身体ごと使って必死に回そうとしていた姿は、 できないからではなく、 今の発達段階でできる最大限の努力だったのだと思います。
ヨチ妹と過ごしていると、 今まで当たり前と思っていた一つ一つのことに、 いろんな意味や仕組みがかかわっているのだと勉強になります。
あとは、こういった知識を生かせるか…… ヨチ母なりに、また少しずつ頑張ってみたいと思います。


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