ついに迎えた初診の日。 気が付けば1歳半検診から約5か月もたっていました。
初めての場所でもあまり物おじしないヨチ妹は、診察室に入っても特に大きな反応はなかったように思います。
先生が優しく「ヨチ妹ちゃん、こんにちは」と声をかけてくださいましたが、 まだきちんと受け答えができないヨチ妹は、ちらっと先生を見ただけでした。
先生は、事前面談でお話しした内容をもとに、いくつか確認をされました。
当時のヨチ妹は、調子が良ければ15歩ほど歩けるようになっていました。 月齢を考えると、やはり歩行の安定感や転びやすさなどから、 「運動発達の面では、少し遅れがありますね」 という話になりました。
発語についても、 「まんま」「ばいばい」がなんとなく言えている程度で、標準よりは遅れていました。 ただ、全く言葉が出ていないわけではなく、 何かわからないおしゃべりはその場でもちょこちょこあり、 それを聞いていた先生からは、 「いろんな音を出せているので、それがつながれば、どこかで爆発的に言葉が増える可能性もありますよ」 と説明がありました。
そして、 「今の段階で診断がどうこうというよりも、まずは運動発達の部分をリハビリで進めていきましょう」 という方針が示されました。
運動と脳の発達には関係があるため、 運動面が進めば、言葉などの発達にも良い影響が出るはずだ、とのことでした。
その結果、 月に一度の理学療法、 三か月に一度の小児科診察 この二本立てで進めていくことになりました。
「理学療法のほうから連絡が入るようにしておきますので、 その連絡で予約を取ってくださいね」 と言われ、初診は終わりました。
そんな気持ちで、残り少ない自分の有給と心の中で相談しながら、 期待と不安を胸に診察室を後にしました。
抱っこしたヨチ妹を連れて待合室に出ると、 そこには診察を待つたくさんの親子がいました。 みんなそれぞれにいろんな気持ちを抱えながら、 子育てを頑張っているんだな—— そう思うと、胸がぎゅっとなりました。
私もしっかりしなきゃ。 そんな思いが静かに湧いてきたのを覚えています。
最後に、会計を終え、帰る際に受付の方に「バイバイ!」と言われたヨチ妹が、 私の腕の中から 「ばぁーばぁい!」 と元気に返してくれて、にこにこで病院を出ました。
その小さな声に、 ほんの少しだけ背中を押されたような気持ちになりました。


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