🌸 気に入った服じゃないとイヤ!──ヨチ妹の“こだわり”が強くなってきた話
ヨチ妹には、お気に入りの服があります。 もともと「お気に入りばかり着るタイプ」ではあったのですが、 ここ最近、そのこだわりがぐっと強くなってきました。
今日は、そんなヨチ妹の“服のこだわり”から、ASD特有のこだわりについて、 母として感じていることや、向き合い方を書いてみようと思います。
🌱 以前は、なんとか切り替えられていた
少し前までは、お気に入りの服が洗濯中だったり、 季節的にもう着られない服だったりしても、
- 別の服を2〜3枚出して「どれがいい?」と選ばせる
- ちょっと気をそらしてから着替えに誘う
- 「今日はこれもかわいいよ〜」と声をかける
こんな工夫をすると、なんとなく切り替えられる日が多かったんです。
「こだわりはあるけど、まあ大丈夫かな」 そんなふうに思っていました。
🌿 ところが最近、こだわりが“ぐっと強く”なってきた
ところがここ最近、 その切り替えがうまくいかない日が増えてきました。
お気に入りの服がないと、 「これじゃないとイヤ!」 という気持ちが前よりずっと強くなってきたのです。
そして、泣き叫ぶことも増えてきました。 体力がついてきたからなのか、泣き叫ぶ時間も長くなり、 その頻度も前より多くなっています。
ここ数日は、長いときは一時間以上、 服を着ないまま泣き続けたことも何度かありました。 さすがに私も途中から 「ヨチ妹は体力あるなぁ…」 と変な感心をしてしまうほどの大主張でした。
あまりの一生懸命さに、 「そんなにその服が好きなんだね…」 と胸がぎゅっとなるのですが、 どうしようもできないことは、どうしようもありません。
🌱 ASDの子が服にこだわる理由
「なんでこんなにこだわりが強いんだろう?」 そう思って、少し調べてみました。
ASDの子が服にこだわる理由には、こんなものがあるそうです。
- 肌触りや素材の安心感 タグや縫い目、布の質感が気になる子も多いです。
- “いつも通り”が心を落ち着かせる 服がルーティンの一部になっていることがあります。
- その服を着ると“その日が始まる”というスイッチ 大人のメイクやコーヒーのようなものかもしれません。
ヨチ妹の場合も、お気に入りの服を着ると表情がぱっと明るくなり、 「みてみて〜」とご機嫌で一日をスタートできるように見えます。本人なりのこだわりがあり、同じキャラクターで、同じ色の似たデザインのものを買っても「ちがう!」ということも…。
せっかく買ったのになぁと思うこともしばしばです。
🌿 泣き叫ぶのは、ワガママではなく“不安の表れ”
泣き叫んでいる姿を見ると、 ただワガママを言っているように見えるかもしれません。
でも実際には、 「自分の世界の秩序が崩れてしまった不安」 と戦っているのかな、と感じることがあります。
だからこそ、 「どうしてこれじゃないとダメなの?」と責めるのではなく、 まずは 「そうか、今日はこれがいいんだね」 と気持ちを受け止めることが大切なのだと思います。
……とは言っても、現実はなかなか大変です。
- お風呂に入るときも脱がないと30分大騒ぎ
- お風呂上がりも「この服じゃない!」とまた30分大騒ぎ
- 夜中に起きてきて「この服じゃない!」と大騒ぎ
- 朝起きても「この服じゃない!」と大騒ぎ
- 似たような服を買ってきても「違う」と拒否
こうなってくると、 さすがにヨチ母も人間なので、心が折れそうになります。
でも、 こだわりは、ヨチ妹の世界を守るための一種の“盾”のようなもの なんだ。そう思うと、物理的には無理でも、少しでもヨチ妹の不快感を軽くできる、私なりのかかわり方ができないかなと思いました。
そこで最近は、こんな工夫をしてみました。
🌱 ① まずは気持ちを受け止める
「そうか、今日はこれがいいんだね」と、 まずはヨチ妹の気持ちを受け止めるところから始めています。 “好き”という気持ちを否定しないだけで、少し落ち着くこともあります。
🌱 ② “お気に入りの服の役割”を言葉で見える化する
お気に入りの服は、ヨチ妹にとって“安心できるアイテム”のひとつなんだと思います。 だから最近は、服そのものに役割を持たせて、 「この服を着ると、こういう気持ちで過ごせるよ」 というイメージを言葉で伝えるようにしています。
たとえば、
- 体操着なら 「この服は運動するときの服だよ。これ着ると体がよく動くね」
- 汚れてもいい服なら 「この服は汚れても大丈夫だから、思い切り絵具で遊んでおいで」
- キャラクター服なら 「アンパンマンが一緒にがんばろうって言ってるよ」
こんなふうに、 服=行動や気持ちのスイッチ として使うと、ヨチ妹自身も気持ちの切り替えがしやすくなるように感じています。
ときどき、この流れに乗ってくれる日もあります。
🌱 ③ “お気に入りの服を休ませる”という説明をする
「この服も疲れちゃったみたいだから、今日はおやすみさせてあげようね」 と、服を“休ませる”という形で説明する方法もあると知り、試してみています。
今のところは「だいじょうぶ!」と返されてしまうことが多いけれど、 この声かけを続けることで、 “思いやり”の気持ちが少しずつ育ってくれたらいいな と思いながら続けています。
🌱 ④ 服を変えるときの“ミニ儀式”を作る
調べたところ、服をしまうときに「バイバイ〜」と手を振ったり、 一緒にたたんだりする“ミニ儀式”を作ると、 切り替えが少しスムーズになることもあるそうです。
子どもは一人ひとり違うから、思い通りにいかないことも多いけれど、 ヨチ妹に合うやり方を、これからも少しずつ探していこうと思っています。
✨ ちょっとした成功例
実は今日の朝も、着たい服じゃないとごねていたのですが、 キティちゃんのぬいぐるみで話しかけながら、 キティちゃんの新しいTシャツを見せてお話を続けていたところ、 急にスイッチが入ったようで、
「今日はキティちゃんにする!」
と、ぱっと表情が変わったんです。
ここ数日ずっと苦戦していたので、 久しぶりにスムーズにお着替えができて、 たぶん気まぐれもあるとは思うのですが、 私の中ではすごくうれしい出来事でした。
ぬいぐるみと“同じキャラクターの服を着る”というのが、 ヨチ妹にとって安心の橋渡しになったのかもしれません。
✨ このエピソードを踏まえて思うこと
こだわりが強いと、 どうしても「またか…」と気持ちが沈む日もあります。
でも、 “今日はうまくいった”という小さな成功が、 親の心をふっと軽くしてくれる瞬間がある。
そしてその成功は、 たまたまの気まぐれに見えても、 実はヨチ妹の中で 「安心の幅が少し広がったサイン」 なのかもしれません。
こだわりはすぐには変わらないけれど、 こういう小さなきっかけを積み重ねながら、 ヨチ妹の世界が少しずつ広がっていくといいなと思っています。
「同じように悩んでいる方がいたら、 “うちだけじゃないんだ”と思ってもらえたら嬉しいです。」


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